この記事では、実際に個別指導塾で働いている筆者が高校生に受動態(受け身)を教える際の手順を紹介しています(^▽^)/
私自身、初めはどのように教えたら生徒が理解できるようになるのかとても悩み、試行錯誤してきました。
今では、多くの生徒から「やっと英語が分かるようになった!」や「解けると楽しい!」と嬉しい言葉を聞くことが出来ています。
塾講師バイトをしている人は、教え方に悩みを持つことが多いと思うので、私が実際に教えている手順を共有していきたいと思います。
この記事にたどり着いている時点で、あなたは生徒を思う素晴らしい講師です!ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね(*^-^*)
大まかな流れ
まず、初めに大まかな流れを説明します。(これは生徒に伝えずに、自分で頭に入れておく)
細かい手順を忘れてしまっていても、ある程度の流れが頭に入っていればスムーズに説明を進めることが出来ると思います(`・ω・´)
- 前提知識のカクニン(過去分詞、文型、受動と能動)
- 受動態:基本文の作り方(肯定文、否定文、疑問文)
- 受動態:応用文の作り方(第四、第五文型の受動態)
以上が教える際の大まかな流れです!では次にそれぞれの細かい手順を見ていきたいと思います。
第1ステップ 前提知識のカクニン
中学校で受け身を一度習っているので、第一ステップはそれほど時間を取る必要はありません。ですが、すっかり文法が抜けてしまっている生徒もいると思いますので、前提知識の確認からスタートしましょう。
★過去分詞の形がしっかり頭に入っているか
受動態の文章では、動詞の過去分詞形が暗記できていることがマストです!
暗記できていない生徒がいたら、宿題で暗記プリントを出して次回の授業の初めに確認テストを実施するなど工夫をしましょう。
★文型がしっかり理解できているか
受動態の文章は be動詞+過去分詞を覚えれば書けると思っている人がいますが、高校文法ではそれだとミスをしてしまいます(´;ω;`)
受動態を正しく書くには… 文型が理解できているかが鍵になるのです!
受動態の基本文法では、第三文型(SVO)が理解できているのかが重要になります。加えて、応用問題でも第四文型(SVOO)と第五文型(SVOC)が理解できていないと正解するのは難しいです。
文型は高校生でも、しっかり理解できていない生徒が多いです。受動態に入る前にある程度の復習をしてあげることを強くお勧めします!
★能動と受動の違いが理解できているか
受動態の文法では、能動と受動の書き換え問題が頻繁に出されます。
能動➡ They speak English. のように主語が動詞の動作を行うという表現。
受動➡ English is spoken by them. のように主語が動詞の行為をされるという表現。
生徒が能動と受動の違いを理解していると、正直言って講師側も説明が楽ですっ(`・ω・´)
以上の3点を前提知識をとして確認しておくと、生徒側も理解がスムーズにできますし講師側も説明が圧倒的にやりやすくなるのでwin-winなのです(^▽^)/
第二ステップ 受動態の基本文の作り方
前提知識を確認した上で、さっそく基本文の作り方を教えていきましょう
★be動詞+過去分詞
受動態はbe動詞+過去分詞で作るというのは教科書なりワークなりに載っているので、さらっと説明しちゃいましょう(`・ω・´) 加えて、by(~によって)も一緒に説明しておきましょう。
・English is spoken by them. (英語は彼らによって話されている)
★能動文の目的語を主語に持ってくる
私が受動態の文法の中で、生徒に一番伝えたいこと
それは… 能動の文章の目的語(O)を主語に持ってくることです!
【例文】
・They(S) speak(V) English(O). この文章は能動文の第三文型(SVO)です
☟ 受動に書き換える ☟
・〇English is spoken by them.
このように受動態の文章を作るには、能動文の目的語(O)を主語に持ってくることが鉄則です(・ω・´)
もし、受動態は be動詞+過去分詞だけ覚えていればいいと思っていると下のようなミスをしてしまいます。
・✖They are spoken English.
この知識は、あとで応用文を作るときにとっても役立つので必ず押さえるようにしてください👍
★動詞(V)はbe動詞!
受動態の文章で動詞(V)に当たるのは、be動詞だと伝えましょう! 過去分詞ではありません
これを理解していると否定文と疑問文は余裕で作れちゃいます(`・ω・´)
なぜなら、普通のbe動詞の文章と同じ作り方でOKだからです!
【例文】
・You are Ken. ☜簡単なbe動詞の文章です。
否定文:You are not Ken. ☜be動詞の直後にnotを入れるだけ
疑問文:Are you Ken? ☜主語とbe動詞を反対にするだけ
☟同じことを受動態の否定文・疑問文でもすればいい!
【例文】
・The window was broken by him.
否定文:The window was not broken by him.
疑問文:Was the window broken by him?
また、過去の受動態にしたい時はbe動詞を過去形(was,were)に変えることを伝えましょう
このように、例文を混ぜながら教えてあげると、生徒はとても理解しやすくなります(^▽^)/
第三ステップ 受動態の応用文の作り方
最後は、第四文型と第五文型の受動態の文の教え方を説明しますね(`・ω・´)
応用文と言っても、第四文型(SVOO)と第五文型(SVOC)の形+先ほども説明した目的語を主語に持ってくることさえ理解できていたら、すぐに作ることが出来ます!
★第四文型(SVOO)の受動態
能動: He(S) gave(V) her(O¹) some flowers(O²). ☜第四文型。O¹には人、O²にはモノが入ります
第四文型は目的語Oが二つありますΣ(・ω・ノ)ノ!
受動態は目的語を主語にもってくる… つまり『O¹を主語に持ってくるパターン』と『O²を主語に持ってくるパターン』があるわけです! ここをしっかり伝えてあげましょう
(O¹が主語のパターン) She was given some flowers by him.
(O²が主語のパターン)Some flowers were given (to) her by him. ☜toはあってもなくてもOK
★第五文型(SVOC)
能動: He(S) calls(V) his dog(O) Momo(C). ☜第五文型。
目的語を主語に持ってくればいいので
受動: His dog is called Momo by him.
完成です!!
まとめ
お疲れさまでした!
以上が、私も実践している受動態の教え方です(`・ω・´)
①前提知識のカクニン
②基本文の作り方
③応用文の作り方
の流れを意識して、取り入れやすい所から参考にしてみてください!
皆さんが、「教え方を知りたい!」とこの記事を読んだ熱意は生徒に良いエネルギーとして伝わります
一緒に頑張っていきましょうね(^▽^)/
他の文法についても、記事にする予定なのでまたcheckしてみてください!
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